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2019年5月

2019年5月19日 (日)

満開の菜の花

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 上の写真は5/18日の農場風景です。ブンブントいうミツバチの羽音と共に、遅い菜の花の満開です。通常ナノハナはサクラの開花とともに満開になり春のお花見の最強タックというイメージがありますが、ここ蔵王の七日原では、五月の今の時期が満開となります。

 河川敷や川の土手などを黄色に染め、童謡にも歌われる菜の花(ナノハナ)でが、植物学的にはナノハナという植物はなく、4枚の花弁が十字形に配列した黄色い花をつけるアブラナ科アブラナ属のアブラナや西洋アブラナの花の俗称です。もともと、菜類(アブラナ)の花という意味であり、ナタネ(アブラナ)の花を指すことが一般的でした。しかし、アブラナ科の植物は交雑しやすいため、最近では新たに帰化したものや、畑で栽培されているアブラナ科の野菜などと複雑に交雑して、様々な集団があり、ちょっと手に負えない状態となっているようで、すべての交雑種も含めて、黄色い花が咲くアブラナ科の植物をナノハナと呼んでいるようです。

 河川敷などで見られるナノハナの系統は、大きくセイヨウアブラナ系とセイヨウカラシナ系に分けられるようですが、花のつき方や葉のつき方で大まかに見分けられるようで、写真のナノハナはセイヨウアブラナ系統のようです。

 

2019年5月 6日 (月)

ヒメリンゴの花

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 上の写真は5/6日に撮影したヒメリンゴの花です。2016年秋に植付けて今年やっと開花しました。メリンゴ(姫林檎) は、春に白い花を咲かせ、秋に果実をつけるバラ目バラ科リンゴ属の耐寒性落葉低木です。 リンゴ(林檎) を小さくしたような果実は、赤や黄色をしており、味は酸味が勝り、 食用としては劣りますので、主に観賞用樹木や盆栽として植えられています。別名イヌリンゴとも呼ばれています。

 当農場では、リンゴ属の品種を3本植えています。ヒメリンゴとアルプス乙女(フジとヒメリンゴの交配種と言われています)、それと津軽です。3本とも2016年秋に植付けましたが、今年やっと、ヒメリンゴとアルプス乙女が開花してくれました。ヒメリンゴは食用には向かないとのことですが秋が楽しみです。

2019年5月 1日 (水)

スモモとスイートアーモンドの花

 蔵王の遅い春もやっと盛りを迎え、農場でもアンズに続いて、スモモとスイートアーモンドの花が満開です。

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 スモモ(李、酢桃、学名:Prunus salicina)はアンズと同じく、バラ科サクラ属の落葉小高木でしす。スモモの果実はモモに比べて酸味が強いことからその名があります。原産地は中国、ヨーロッパ東南部、北アメリカで、日本には中国から渡来して古くから栽培されています。

 スモモの品種は、大きく日本スモモ(プラム)と欧州系(プルーン)とに分けられます。現在日本で栽培されている日本スモモは、19世紀に中国や日本からアメリカに渡って品種改良されプラムとして逆輸入されたものや、さらに日本で改良されたものです。前者には「ソルダム」「サンタローザ」「ビューティー」などがあり、後者には「大石早生」などがあります。当農場では「ソルダム」と「サンタローザ」を1本づつ植えています。どちらも強健で育てやすい品種です。今年は栽培して4年目で、どちらも初めて白い花をたくさんつけてくれました。

 果物ナビによれば、2017のデータでは、最も収穫量が多いのは山梨県で、2位が長野県、そして和歌山県、山形県、長野県が続きます。日本のスモモは海外にも輸出されており(香港やマレーシア)、近年増加しています。

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 上の写真は、スイートアーモンドの花です。スモモと同様に今が満開です。アーモンドの木は、スモモと同様にバラ科サクラ属の落葉小高木で、西アジアが原産です。

 アーモンドは、主にビターアーモン とスイートアーモンドの2種類に分類されます。 スイートアーモンドは、甘い芳香姓を持ち、ピンク色の花を咲かせます。ビターアーモンは、味が苦く、 強い芳香性を持ち、薄いピンク色の花を咲かせます。みなさんよくご存知のナッツ類のアーモンドは、このスイートアーモンドの実の中の種の部分です。マッサージなどで使用するスイートアーモンド油はこの種から絞られます。スイートアーモンドの大産地としてはカリフォルニアが有名です。

 アーモンドの和名 は扁桃 (へんとう)です。喉の奥の扁桃腺はこの形に似ていることよりつけられたそうです。

プロフィール

フォトアルバム

阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。