野の花ハーブファームのある七日原高原は火山灰地なため、雨が降らずに乾燥すると強風で土ぼこりが舞ってたいへんです。下の写真は6/4日の強風下での状況です。今年は春先から雨が少ないため6月なのにかなりひどい状況です。

そのため農場の周りは風邪よけの防風林で囲まれています。防風林の中にはさまざまな雑木が自生しています。その中から今回はヤマツツジとヤマボウシを紹介します。

ヤマツツジ(Rhododendron kaempferi)はツツジ科ツツジ属の半落葉低木です。北海道南部、本州、四国、九州に分布し、低山地の疎林内、林縁、日当たりのよい尾根筋、草原などに生育しています。日本の野生ツツジの代表種です。花期は4-6月で、朱色、まれに紅紫色、白色の花をつけます。野外植物民俗事苑によれば、花弁は生で食べられるとあります。しかし、ツツジ科の植物の中でレンンゲツツジは有毒であると言われています。レンゲツツジとヤマツツジは花の色が似ているものもあるので食べるには勇気が必要です。

ヤマボウシ(Benthamidia japonica)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木です。山地に普通に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布しています。街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられています。材は器具材として用いられます。近縁にハナミズキ(アメリカヤマボウシ)があります。果実は集合果で、直径1〜1.5mの球形です。9〜10月に赤く熟します。果実は甘く食用となるためヤマグワともよばれています。昔から美味しいヤマの果実の1つとして知られ、生食したり、果実種として山村で愛用されていたようです。秋になったら食べてみようと思います。そのときはまたご報告いたします。