野の花ファームの野草
4月23日の野の花ファームです。雪をかぶった蔵王連峰の白さが際立ちます。暖かくなり動植物がいっせいに活動を初めています。
まだ陽光がたっぷりはいる林の下草にはタチツボスミレが群生しています。タチツボスミレ(立坪菫、学名:Viola grypoceras)は、スミレ科スミレ属の多年草です。北海道から九州沖縄および朝鮮半島、中国中部に分布しています。ごく身近に見られるスミレ類の一つで、丸い葉と立ち上がる茎が特徴です。日本のスミレ属は種類が多く、さまざまなものが各地に見られますが、もっとも普通に見られ、日本を代表するスミレがタチツボスミレです。いくつかの近似種があり、とともに広く見られます。
ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)はヨーロッパ原産の越年草です。道端や庭などによく生えています。また、北アメリカや東アジアにも帰化しています。原生地以外でも道端や空地、畑などのありふれた雑草として知られ、北アメリカでは地域によっては侵入植物種として扱われています。日本では明治時代中期に帰化した外来種で、主に本州を中心に分布しています。市内の西公園などでも普通に見られます。
ハコベは、ナデシコ科ハコベ属(Stellaria)の植物の総称です。普通に見られるハコベの仲間にはハコベ(ミドリハコベ:Stellaria neglecta Weihe)/コハコベ(Stellaria media (L.) Villars)/ウシハコベStellaria aquatica (L.) Scop/ノミノフスマ(Stellaria uliginosa Murray var. undulata )などがあります。一般的にハコベといえば、コハコベのことを指すことが多いようです。どれも小さくて白い可愛い花が咲き、区別がつきにくいですが、写真は、花と萼の長さと、茎の色などから代表的なコハコベ(Stellaria media (L.) Villars)と思われます。