野の花ファームのハーブ(2)
今回は前回に続いて農園の片隅のハーブの紹介です。今回はヤロー、ボリジ、エキナセア、フィーバーフューの花を紹介します。
ヤロウ(セイヨウノコギリソウ :Achillea millefolium) はヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属の多年草です。ヨーロッパ原産ですが鑑賞用によく栽培されています。花期は7-9月頃で、灰色がかった白色、または薄ピンクの小さな花が固まって咲きます。 ヤローは北ヨーロッパで数百年にわたり薬用ハーブとして使用されてきた歴史があります。止血、傷口を固める効能があることが昔から知られており、「兵士の傷薬」などの古い呼び名があります。
ボリジ(ルリジサ:Borago officinalis)は、南ヨーロッパ原産のムラサキ科ルリジサ科の一年草です。新鮮なボリジの葉はキュウリに似た風味を持ちサラダに用いられます。花もまた食用になりスープやサラダの付け合わせに用いられています。種子はガンマ•リノレイン酸を豊富に含んでおり、抽出されたオイルは、ホルモンバランスの乱れ、PMS、更年期障害などに利用されています。
エキナセア(ムラサキバレンギク:Echinacea purpurea)はキク科エキナセア属の多年草です。北アメリカ原産の多年草で、北アメリカの先住民の大切な薬草として、傷やへびの咬み傷、化膿止めなどに幅広く利用されていました。現代の科学的調査によりその「免疫力を高める」効果が確認され、現在では「免疫力を高める」人気のハーブです。
フィーバーフュー(ナツシロギク : Tanacetum parthenium) はキク科タンジー属の多年草です。ヨーロッパ、小アジア原産で、古くから解熱のために使われてきたハーブです。近年の研究により、葉の成分が末梢血管を拡張させる作用があることが明らかになり、偏頭痛や月経痛なとのためのハーブとして利用されています。