七日原高原
今回の記事は当ファームがある七日原高原についてです。
七日原より望む蔵王連峰
七日原より望む青麻山
七日原高原は蔵王連峰と青麻山の間の、遠刈田温泉街の西側、蔵王山麓に広がる高原です。酪農が盛んで、広大な牧草地帯が広がっています。青麻山は、連峰の東側に位置する独立峰で古い複式火山です。遠望が利かない場合などは、蔵王連峰かと思うほど堂々とした感じだの山で、古くは、奈良から平安時代には「大刈田山」と呼ばれ蔵王の刈田嶺の噴火を沈めるために遥拝した山といわれています。蔵王連峰の展望が最高です。
七日原には北原尾という地名があります。北原尾は太平洋戦争後、パラオからの引揚者が入植した場所です。パラオは、太平洋上のミクロネシア地域の島々からなる国です。 ミクロネシアにはマリアナ諸島も含まれており、グアムやサイパンもミクロネシアです。
パラオは第一次大戦後、ドイツの植民地支配を脱し日本の委任統治領になりました。旧首都のコロールには南洋庁及び南洋庁西部支庁(パラオ支庁)が置かれ、パラオは周辺諸島における植民地統治の中核的な島となり、多くの日本人が移住しました。その当時パラオ支庁管内の住民の4人に3人は日本人となったとされています。
現在でもパラオの長老たちは日本のことを「内地」と呼び、世界で最も親日感情が高い国、といっても過言ではないようです。 北原尾には、2001年8月にパラオ共和国のレメンゲサウ大統領が訪問したと、ウイキペデイア日本語版には記載されていました。